交通死亡事故

「被害者遺族」のための刑事・民事・保険 手続き安心ガイド


著者 藤本一郎(弁護士)
発売 2024年5月30日

判型 A5サイズ(152ページ)
仕様 ペーパーバック

定価 1,650円(税込)


突然の悲劇に負けない、泣き寝入りもしない!

いますぐ、交通死亡事故の「被害者遺族」に役立つ情報を、どこよりもわかりやすく、ていねいにお伝えします。

本書は、「交通事故専門」のベテラン弁護士が、家族や身内の突然の悲劇に苦しむ「被害者遺族」のために、法律用語を極力使わずにまとめた、交通事故関連の手続きサポートブックです。

この1冊で、事故発生直後の混乱時に注意する点、加害者や保険会社と交渉する前に知っておきたいこと、刑事・民事裁判の流れをひととおりフォローできます。

故人のためにも、あせらず、冷静に、まずは知らない不安を解消することからはじめましょう。


もくじ

【第1部】刑事手続への対応

◆第1章 捜査段階の対応
[1-1]捜査
[1-2]捜査段階での遺族の対応

◆第2章 起訴と不起訴
[2-1]刑事記録の重要性
[2-2]入手できる刑事記録の範囲
[2-3]不起訴処分になった場合の対応
[2-4]起訴の種類

◆第3章 起訴後の手続き
[3-1]被害者参加制度の概要
[3-2]被害者参加制度以外で可能な対応

◆第4章 刑事手続のまとめ
[4-1]期間
[4-2]刑事手続で対応しておく目的

【第2部】民事手続の流れ

◆第5章 治療期間の注意点
[5-1]治療
[5-2]入院雑費
[5-3]付添看護費
[5-4]交通費
[5-5]領収証などの資料の保管方法
[5-6]休業損害
[5-7]入通院慰謝料
[5-8]仮払い(内払い)

◆第6章 被害者の死亡
[6-1]「被害者の死亡」による効果
[6-2]死亡診断書

◆第7章 自賠責保険の請求
[7-1]自賠責保険
[7-2]政府保障事業
[7-3]自賠責保険の請求手続きをすべきか
[7-4]自賠責保険の請求
[7-5]自賠責保険の認定を争う方法
[7-6]認定が変更された場合
[7-7]自賠責保険金請求権の時効

◆第8章 死亡事故の損害項目
[8-1]逸失利益
[8-2]死亡慰謝料
[8-3]葬儀関係費

◆第9章 過失割合・損益相殺・弁護士費用・遅延損害金
[9-1]過失相殺
[9-2]損益相殺
[9-3]弁護士費用と遅延損害金

◆第10章 解決のための手段
[10-1]選択肢
[10-2]示談
[10-3]日弁連交通事故相談センター
[10-4]交通事故紛争処理センター
[10-5]裁判(損害賠償請求訴訟)
[10-6]裁判の流れ

◆第11章 損害賠償を請求できる者の範囲
[11-1]損害賠償請求権の発生と相続
[11-2]近親者による固有の慰謝料請求
[11-3]相続人と近親者の範囲が一致しない
[11-4]弁護士に依頼する場合
[11-5]刑事手続に関われる近親者(参考)
[11-6]損害賠償債務の相続(参考)

◆第12章 自動車保険
[12-1]賠償責任保険
[12-2]自動車保険の機能
[12-3]人身傷害保険
[12-4]無保険車傷害保険
[12-5]搭乗者傷害保険
[12-6]弁護士費用特約
[12-7]適用される範囲

◆第13章 弁護士への依頼
[13-1]保険会社のスタンス
[13-2]弁護士に依頼するメリット
[13-3]弁護士費用の負担をどう考えるか
[13-4]弁護士に依頼すべき時期


著者プロフィール

藤本一郎(ふじもと・いちろう)

弁護士
1972年、山梨県富士吉田市生まれ。立命館大学法学部卒業。1996年、同大学大学院在学中に司法試験合格。2005年10月、だいち法律事務所を設立。以後、交通事故の被害者のサポートに特化した活動を続けている。大阪弁護士会、交通事故弁護士全国ネットワーク所属。


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